夏休みに、故郷の村に帰省した大学生のキムやポーら、5人の同級生たち。仲間で唯一、村に残った青年・タと、久しぶりの再会を果たす彼らだったが、タの弟は何者かに殺害され、父親は自殺。義母パノーと離れて暮らすなど、この2年間で彼を取り巻く環境は、大きく変わっていた。2年前、高校生だったキムたちは、美人教諭・パノーが体育教師・オーランと不倫していることを知り、学校の備品であるカメラで盗撮を試みる。だが、オーランに気づかれてしまい、退学処分を理由に脅され、日々卑劣な懲罰を受け続けることになってしまう。そんなオーランに対し、キムたちは三眼の神を宿す霊媒師・ポーンに依頼し、黒魔術による殺害計画を実行。さらには、彼らの不倫の一部始終を収めた映像を学内で放送。それによって、オーランは不慮の死を遂げ、パノーは精神が蝕まれて、精神病院行きとなる。病気を退院し、2年ぶりに帰省したキムたちを温かく迎え入れるパノーだったが、その日から、2年前の黒魔術師の予言通り、キムたちに恐ろしい運命が襲いかかる。

5人の男女を襲った黒魔術の惨劇から遡ること、14年前—。少年・タの生みの親である母・ドゥアンは難病を患っていたが、夫や親戚と助け合いながら、幸せに暮らしていた。そんななか、ドゥアンの妹・ペンの家庭教師として、新人教師だったパノーが出入りするようになり、彼女の魔性の魅力に取り憑かれたタの父親は、ついには妻であるドゥアンを毒殺してしまう。そして、真実を隠し、タを連れてパノーとともに暮らすことになる。それから13年後。ずっと娘の死を悲しんできたタの祖父は、ふたたび娘を生き返らせる黒魔術を霊媒師・ディットに依頼。死人を蘇生させるには、実子であるタの祈祷が必要なため、高校を卒業したタが協力することになる。そして、看護婦になったペンの協力もあり、精神病院に収監されていたパノーの肉体を身代わりに儀式を行ない、ドゥアンの魂を蘇らせるのだった。だが、三眼の神の力を宿したパノーの霊力が強かったことから、身体に適合できず苦しみ続けるドゥアンの魂は、パノーの体外に解き放たれてしまう。そして、封印していたパノーの魂が自身の肉体に戻ったとき、彼女のタ一家に対する復讐劇が始まる！